こんにちは、すずりょうです。
だんだん暖かくなてきましたね。
春はもうすぐ。なんだか楽しくなります。
今日は、「たった一言で、すべてが変わることがある」というテーマでお話しします。
壁にぶち当たっていた私に転機をもたらした言葉です。
それは、あなたにも有効だと信じています。
私が29歳の頃です。
私が初めて就職した会社の社長が、ある日突然、私に話しかけてきました。
「今度、出版社を立ち上げようと思う。鈴木君一緒にやろう」
私は二つ返事でこの話を受けました。
当時、伸びていた新興出版社を買収し、編集者をそのまま雇いました。
私は取締役に就任し、出版事業を統括することになりました。
せっかくベンチャーの出版社としてスタートするのですから、他ではやってないことをやろうと私は決めました。
それは、「完全デジタル化をし、外注することなく本を作ろう」というものでした。
当時、それを実現できた出版社はありませんでした。
もし実現すれば、業界初でした。
私は部下とともに、デジタル化のための知識を学び、準備を整えました。
ところが、いざ実行しようとした段階で、私は急に怖くなりました。
もし失敗したら会社に大きな損害を与える。
日本では先行事例がないため、参考になる情報もない…
不安のあまり、不眠症になるほどでした。
悩んだあげく、私は知人のデザイナーに相談しました。
「何をすれば良いかは分かった。でも、本当にできるかどうか不安になっている…」
私は震えながら、胸の内を吐露しました。
すると、彼は笑みを浮かべてこう言ったのです。
「鈴木さん、やってみなければ分かりませんよ!」
この一言が、私の気持ちを吹っ切らせました。
そうだな、やってもないのに心配しても意味ないな。まずはやってみよう。
彼の言葉が私の背中を押し、その後、見事に成功させることができました。
彼がかけてくれた言葉、「やってみなければ分かりませんよ」を聞いた時、あることを思い出していました。
長崎にある『ハウステンボス』を作った神近義邦氏の話です。
神近氏は長崎の町役場の役人でした。
ひょんなことから、役人をやめ経営者に転身することになるのですが、役所勤め以外に経験がなかった神近氏は不安になります。
自分がそんなことできるのだろうか…
神近氏は、知り合いの経営者に相談しました。するとその人は神近氏にこう言ったのです。
「神近君、最初からプロはいないよ」
この言葉に神近氏は目が開き、吹っ切れたというのです。
その後、神近氏は幾多の失敗を繰り返しながら経営を学んでいき、『長崎オランダ村』『ハウステンボス』を成功へと導きました。
私が「やってみなければ分かりませんよ」と声をかけられた時、この神近氏の物語も思い出していました。
そうだ、誰でも最初は素人だ。
今活躍している著名人だって、最初は素人からスタートしているんだ。
自分も同じなんだ。
ならばやるしかない。
私はそう自分を奮起させ、誰もまだ実現していなかったことを実現させました。
誰でも、最初は不安になるものです。震えて寝られないこともあるでしょう。
でも、やってしまえば、振り返ると「こんなことに悩んでいたのか」と思うものです。
あなたも不安に思っていることがあるかもしれません。
その時は、
「誰でも怖くて震えていた。
誰でも最初は未経験者。
やってみなければ分からない。
やってしまえば、そこから多くのことを学べる」
と考えてください。
やらずに他人を批判する人よりも、やって学んだ人のほうが、
得るものが大きく、誰も経験できないことを経験できるのです。
たった一言で、すべてが変わることがあります。
逆に言えば、人生を変えることは、それほど簡単なことなのです。