こんにちは、すずりょうです。
前回お送りしたメルマガで、死を誘う真っ黒なトンネルが現れた時、私の耳に聞こえてきた言葉の話しをしました。
「失ったものを数えるな、得たものを数えよ」
という言葉です。
読者の方から、
「それは誰の声だったのですか?」
という質問を多くいただきましたので、お答えします。
決してオカルトではありません(^^)
私には、ちょっと不思議な感覚を持っているようです。
いわゆる、「共感覚」(きょうかんかく)というものです。
・音を聞くと色が見える
・文字を見ると、そこにないはずの色が見える
・数字や文字に色が付いているように感じる
一般には、このような特殊な感覚を持つことをいいます。
私の場合は、ちょっと変わっていて、「文章が絵に感じる」「文章から声が聞こえてくる」という感覚です。
左脳と右脳で、情報がいったりきたりしているせいなのかもしれません。
私の脳内はけっこう騒がしいです(^^)
共感覚を持っている人は、人口の4%いるともいわれていて、以外に身近にいるようです。
私は、18歳から20歳の頃、膨大な本を読んでいました。
年間500冊以上読んでいたと思います。
その時期に、私のこの奇妙な共感覚が発達したように思います。
結果、ある著者の本を読むと、その著者のアバターが脳内に誕生して、その人が私に語りかけるようになりました。
私の脳内には、会ったこともない著名人のアバターが何人もいて、彼らとずっと話しをして議論を重ねています。
おかしいですよね??(^^)
こういう話しをすると、「病院に行ったほうがいいよ」と言われてしまうのですが、私にとっては日常のことなので、おかしいとも思っていません。
そんなこともあって、ピンチになるような場面に遭遇すると、突然、過去の読んだ本のフレーズが突然頭の中に現れて、それが声に変換されるようです。
もう一つ、不思議な体験をお話ししましょう。
きっと、あなたにも役立つ話しだと思います。
私が大学生時代、大学を辞めようかどうか悩んでいる時です。
当時は、九州大学の学生でしたので、福岡市内に住んでいました。
将来のことやプライベートなこと(失恋)に悩みきっていた私は、ほぼノイローゼのような状態にありました。
ある日、気が付くと、夢遊病者のように、博多の街を歩いていました。
他の人が見たら、私はゾンビのようだったと思います(^^)
私には、華やかな博多の街も、どんより曇った灰色の街に見えていました。
考えても考えても、これからどうするか分からず、あてもなく博多の街中を歩いていました。
その時、突然、声が聞こえました。
「空を見よ」
という言葉です。
私は驚いて、上を見ました。
博多の街のビルの隙間から、青い空が見えました。
すると、
「空には壁がない」
という声が聞こえました。
一体どういうことだろう、と私は呆然と空を眺めていました。
しばらくして、私は理解しました。
壁は自分が作り出しているんだ、と。
空は宇宙の彼方まで、永遠につながっていて、そこには壁など存在しません。
でも、人の心の中には、自分で作った壁があります。
「私にはできない」
「そんなこと無理だ」
そんな心の壁が、いくらでもあります。
でも、よくよく考えると、それはしょせん、人間が作った心の壁です。
人間を遥かに超える自然には、壁などないのです。
壁があると思えば壁があり、ないと思えばない。
そんなシンプルな答えが分かったのです。
その瞬間、博多の街が華やかに色づき始め、私の目の前もクリアになっていきました。
その後、私は大学を辞めることを決断し、あてもない東京へ出発することになります。
今でも、あの声が聞こえた時の情景をありありと思い出せます。
何かに悩んだ時、私は空を見上げます。
そこには、いつも壁がありません。
壁はいつも自分が作り出しているのです。