※本原稿は、プレジデント誌2014年11月3日号に掲載されました。
インターネット上で配信されている新聞や雑誌のニュースを分野別に整理して提供するサービス「ニュースキュレーション」が、新たなメディアとして台頭してきた。
2012年に登場し、それぞれスマホで400万ダウンロードを突破(14年9月現在)した「グノシー」「スマートニュース」の2トップを筆頭に、「Antenna」「NewsPics」などが相次いで参入。経済情報に特化した「NewsPics」の佐々木紀彦編集長は、「いま100年に1度のメディア革命が起きている」と語る。
「デジタル、ソーシャル、モバイル、3つの変化が同時に起きている。過去にも、こういうとき必ず新たなメディアが生まれた」(佐々木氏)
メディアの歴史を見ると、カラー印刷機の開発で「TIME」が、放送技術の発展で「CBS」が生まれ、ネットの時代になると「Yahoo!」が登場した。PCからスマホの時代に移行しつつある現在、スマホを舞台とした新メディアが続々と誕生している。
そのうちニュースキュレーションが頭一つ抜けてはいるが、Googleも「Google Playニューススタンド」を公開し、この中でも競争は激化する一方だ。
今後、ニュースキュレーションの中心となるのはどこか、新メディアの覇権を握るのは何か、ますます目が離せない。