こんにちは、鈴木領一です。
秋らしさも感じられる今日この頃ですね。
先日、桐生祥秀選手が100メートル9秒98の日本新記録を出して、ついに10秒の壁を越えました。
アフリカ系以外で9秒台を出したのは数名だけとのことです。
アジアでは、中国の蘇炳添選手が9秒99の記録を出していましたが、その記録も超えました。
アジアで9秒台を出した選手は他にもいますが、いずれも海外から帰化した人で、アジア生まれで9秒台を出したのは、わずか2名だけとなります。
しかも10秒0台で走る日本人選手は他にも5名もおり、桐生選手以外でも9秒台を出せる人物は、日本には何人もいることになります。
凄い時代になったものです。
以前は、「体格的に日本人に9秒台を出すのは不可能」とまで言われましたが、そんな常識も過去のものとなりました。
常識は覆されるためにあるのです。
■メンタルの影響力を示したロジャー・バニスター
かつて人類には、不可能な記録という、ある『常識』がありました。
「人間が、1マイル(1609メートル)を、4分以内で走るのは不可能」、という常識です。
“科学的”に分析して、人間が1マイル4分以内で走ることは不可能、と数百年間考えられていました。
しかし、1954年、ロジャー・バニスターが3分59秒4というタイムでついに4分の壁を超えました。
さらに驚くべき事に、4分の壁を超えたその年、37人が4分を切り、翌年には実に300人のランナーが4分を切ったのです。
4分の壁というメンタルブロックが外れた瞬間、次々に人にそれが伝播し、人類の強固な常識は崩れ去ったのです。
桐生選手が9秒台を出した今、今後、日本選手が次々に9秒台を出していくのは間違いないでしょう。
桐生選手も、自己新を更新していくはずです。東京オリンピックに向けて、とても楽しくなってきました。
■マクドナルドで水を注文するとレシートに「ミズ¥0」と印字される理由は?
前回、ご紹介した記事がビジネスジャーナルで掲載されました。
・ビジネスジャーナル 「マックとユニクロ、外から見えない「儲かる仕組み」
この記事中で、マクドナルドで水を注文するとレシートに「ミズ¥0」と印字されるのはなぜか、という質問を読者に投げかけていますが、あなたは分かりましたか?
無料だからレシートに印字する必要もないし、逆に印字にコストをかけているのですから、普通は「変だな」と思うはずです。
しかし、ここにマクドナルドのビジネスシステムが透けて見えてくるのです。
ビジネスの発想力を身につけるには、特別な勉強は必要なく、普段目にすることから十分に学べるのです。
これを私は「ビジネス・リバース・エンジニアリング」(BRE)と呼んでいます。
このBREについては、今回リリースする『マルチ・プロデュース・メソッド』(MPM)でも解説します。
発想力の初級編を学びたい方は、ウィズダムスクールの私の講座をお薦めします。
なんと800円という特別料金でご提供しています!
こちらの講座を受講された方にも、無料コーチング(30分、電話orスカイプ)を1回プレゼントしますので、お申込されたましたら私宛(suzuki.ryouichi@gmail.com)にご連絡ください。
■タイムマネジメントは、奴隷の仕組み。
私は企業コンサルタントやビジネス著者(書籍、ニュース記事寄稿)、出版プロデュース、コーチング、ビジネスプロデュース、講演、ポッドキャスト番組制作、新規事業アドバイザー、プロモーション企画など、様々な仕事を同時に行っています。
多くの人が私に、「鈴木さんはそんなに忙しくて、寝ることもできないんじゃないですか?」と聞くのですが、私は次のように答えるようにしています。
「いやぁ、うまく時間のやりくりをやってますから」
この返し方、実は、あえて曖昧にしているのです。
本当の事を言うと、誰もが眉間にしわを寄せるからです。「何言っているんですか?」と言うからです。
私はタイムマネジメントを否定しています。
時間当たりの効率を上げるタイムマネジメントは、やればやるほど、時間の奴隷になります。
タイムマネジメントの概念は、産業革命以降に大量生産を実現するために生まれた概念です。
その基本的な概念は100年以上も変わっていません。
無駄を省き、時間当たりの生産を増やすことができればタイムマネジメントとして成功となります。
これが正しい“常識”だと誰もが信じています。
誤解を恐れずに言えば、信じている人がいるから、「人を使う人」が助かるのです。
無駄なことをするな、タイムイズマネー、君がそんなことをしているうちに他人が先に行くぞ、今すぐやれ…
こんなタイムマネジメントの幻想を信じてくれればくれるほど、自由自在に人を使い倒すことができます。
逆説的ですが、多くのことをしようと思うならば、タイムマネジメントから脱却しなくてはならないのです。
■限りなく時間をゼロに近づけて、結果を出す方法がある。
タイムマネジメントをすればするほど、結果を出すには時間をかけなくてはならない、という間違ったフレームを、あなたの脳に植え付けることになります。
それはちょうど、「100メートルはボルトのように全力疾走で走りきることが一番早い方法」と信じることと同じです。
信じてしまえば、100メートルを自動車で走ることが考えられなくなり、それ以上早く移動する方法も考えなくなります。
それと同様に、「限りなく時間をゼロにして、最大の結果を出す方法がある」、と考えている人と、「時間をかけて結果を出す」と考える人には、おのずと差が出るのです。
例えば、あなたが健康食品を作って売ろう、と考えたとします。
あなたは何をしますか?
まずは健康食品の勉強をして、お金を貯めて試作品を作って…
というプランを考えたとしたら、あなたは膨大な時間を浪費し、実現の確率も低くしてしまいます。
でも、ほとんど多くの人が、そう考えています。(考えても行動しない人がほとんどですが)
私ならば、自分が時間を使わずに、目的を達成する方法を考えます。
いかに自分が動くことなく結果を出せるか、と考えるのです。
すると、方法が見えてくるのです。
鈴木領一拝