夏が近づいてきましたね。私は九州出身ですが、暑さに弱いので、これから暑さ対策が大変です。塩分と水分を補給するように気をつけましょう。
精神のワールドが変わる、最も強力な方法
前回まで「精神のワールド」を変えることで、思考と行動が変化するというお話しをしました。
「精神のワールド」に関しては、私の過去の教材などで学んでいただきたいのですが、簡単に言うと、あなたが普段使っている言葉の文法に共感する世界、と言ってもいいでしょう。
普段から、「私は○○しかできない」「お金とは無縁だ」などという言葉を使っている人は、そういう言葉を使うのが当たり前だという【頭】になっています。
そして、その言葉と共感する人と付き合い、「みんなそうなんだ」と納得しています。
共感する人たちが共有する考え方の総称を、私は「精神のワールド」と呼んでいます。
この「精神のワールド」から抜け出さない限り、同じことを考え続け、同じことを行動し続けます。
では、どうすれば「精神のワールド」から抜け出せるのでしょうか?
最も効果があるのが、自分と異なる考えの人と出会う、ということです。
「そんな考え方があったのか」「そういう考えでもやっていけるのか」というショックを受けることで、あなたの思考に変化が訪れるのです。
アメリカで面白い調査がありました。
ある地域で、ビジネスで活躍している人たちの過去を調査したら、非常に興味深い事実が分かりました。
この人たちは、かつて同じ職場で働いていた、もしくは同じグループに属していたというのです。
ある場所で同じ時間を過ごし、お互いにコミュニケーションを深めていた、つまり、「精神のワールド」を共有していたのです。
かつてシリコンバレーで次々に著名な起業家が生まれたのは偶然ではありません。
そしてこれは、アメリアだけの現象ではありません。
日本においても、学生時代に同じグループにいた人たちが、その後、社会に出て起業をし、次々に上場企業の経営者になったという事例があります。
(ちなみに私の知人です)
グループの中には、最も影響力のある「精神のリーダー」がいます。その「精神のリーダー」が、グループの精神的支柱となり、グループの「精神のワールド」を形成するのです。
あなたの近くに、そのようなグループや精神のリーダーがいないと感じていたとしても、失望することはありません。
現在は、SNSの普及によって、精神的影響力のある人の考え方に触れる機会が、過去とは比較にならないほど拡大しています。
あなたが積極的に新しい「精神のワールド」に近づこうと考えている限り、いくらでもそのチャンスはあるのです。
シンギュラー思考
多くの人は、「昨日と同じ今日があり、今日と同じ明日が続いていく」と考えています。
そう考える限り、現状を変えることはできません。
そして、このように考える人は、次のように考える傾向もあるようです。
「積み重ねていくうちに、結果が出る」
しかし、本当に大きな結果を出す人は、次のように考える傾向があります。
「突如として、現状を変える出来事が起きる」
これは経験からそう考えるようになった、というより、そう考えていたから、そのような結果を出した、といえるのです。
私はこのような思考を「シンギュラー思考」と呼んでいます。
※「シンギュラー思考」については、【ビヨンド思考空間(思空)の作り方】教材で詳しく解説しています。
シンギュラーとは「特異」な状況をいいます。通常とは極めて異なる状態のことです。
「突然、大きなお金が入ってくる」「突然、会いたい人に会う」「突然、大きなチャンスがやってくる」
というような、想像を超えた出来事が起こることです。
このようなシンギュラーな状況が、自分にも当然のように起こる、と当然のように考えている人には、そのような事象が起こるのです。
それは「引き寄せ」ではなく、「近寄る」なのです。
この違いを考えてみてください。そしてなぜ、そうなるのか、考えてみてください。
(次号につづく)
鈴木領一拝