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【1%アクション】夢が絶対に実現しない人の思考と、成功者のビヨンドという思考

こんにちは、鈴木領一です。

8月下旬から急に夏が終わり秋が訪れた感じですね。
台風や大雨の被害もあり、被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

私は8月下旬に夏休みをいただき、実家の九州・宮崎で過ごしました。

夜には満天の星。天の川を肉眼で眺める時間はとても至福の時間でした。

さて、今回のテーマは、【夢が絶対に実現しない人の思考と、成功者のビヨンドという思考】です。

(ビヨンド(beyond)の意味:〜の彼方、〜の向こう側、遥か彼方)

8月8日のセミナーでお話させていただいた内容の一部を引用しながら、このテーマについて説明していきましょう。

私はこれまで千人を超える「自己啓発ノウハウ」を学んだ人の経過を見てきました。

私のキャリアのスタートが自己啓発業界であり、世界で最も有名な自己啓発ノウハウを普及する仕事をしていたので、それを学んだ人がどのように変化するのかを、つぶさに観察できる立場にいました。

「夢をありありと心に描けば必ず実現する」というのうが、いわゆる「自己啓発ノウハウ」のベースにある考え方です。

しかし、そのノウハウを実践したにも関わらず、90%の人には何の変化もなく、逆に心を病む人も多くいたのです。

私は「ノウハウが間違っているはずがない、学んだ人が使い方を間違っていたのだ」と考えていました。

その後、私は自己啓発業界から離れ、リアルなビジネスの世界でキャリアを積み上げ、現実に成功している人たちの考え方にも触れ、さらに、成功者と交流を深めることによって、いわゆる「自己啓発ノウハウ」の最大の欠点を発見しました。

それは、【思考の枠を超えない思考】です。

分かりやすい事例で説明しましょう。

Aさんは、お金にいつも困っていました。

カードの支払日になると、いつもそのお金を工面できるかどうか不安でした。

「そんなお金に困る人生から抜け出したい」とAさんは考えるようになります。

そこで、Aさんは自己啓発ノウハウを駆使し “なりたい自分” を明確にし、頭に思い描くようになります。

Aさんは、その夢を言葉にあらわすとき、次のように言っていました。

「私はお金持ちになり、カードの支払いに困らない人になる」

さて、ここであなたに質問です。

この言葉に、Aさんの思考の大きな誤りがあります。それは何だと思いますか?

お金持ちという曖昧な表現が悪い?

どれくらいの金持ちか数値を明確にしなければならない?

いいえ、それが根本的な誤りではありません。

Aさんの言葉をもう一度みてみましょう。

「私はお金持ちになり、カードの支払いに困らない人になる」

これはお金持ちが考える思考でしょうか?

お金持ちには「カードの支払いに困らない」という概念がないのです。

つまり、「カードの支払いに困らない」という考えは、お金に困っている人の思考から出てくるものなのです。

カードの支払いに追われている人だからこそ、「カードの支払いに困らない」という概念があるのです。

「カードの支払いに困らない」と考えれば考えるほど、ますますお金に困る思考を強化してしまいます。

分かりますか?

これが、【思考の枠を超えない思考】なのです。

Aさんのような 【思考の枠を超えない思考】 では、いくら夢を描いたところで、何の変化もないのです。

別のたとえ話をしましょう。

「私は綺麗になる!」

と宣言した人はどのような人でしょうか?

もう分かりますよね。「私は綺麗じゃない」と考えている人です。

「私は綺麗になる!」

と言えば言うほど、「私は綺麗じゃない」という思考を強化させ、いつまで経っても夢を実現することはできません。

ましてや、心の平安は永遠に訪れないのです。

一方、本当に自分の夢を実現した人は、思考の枠を超えた思考、【ビヨンド】の状態にあります。

(ビヨンド(beyond)の意味:〜の彼方、〜の向こう側、遥か彼方)

Aさんの事例で例えてみましょう。

Aさんが【ビヨンド】の状態に達することができると、次のような言葉を言うのが当たり前になります。

「私はお金持ちで、カード会社の株主である」

カードの支払いに追われている人からは決してこのような考えは出てきません。

なぜなら不可能だと思っているからです。別世界の事だと思うからです。

そもそも、別世界のこと、という思考すら頭に浮かばないでしょう。

それだけ、目の前の思考に縛られているのです。

目の前の思考から飛び出し、【ビヨンド】の状態になれば、そこから現在を眺めることができ、何をすれば良いかが見えてきます。

(2015年8月8日)に発表させていただいた 【ヘキサ・メソッド】は、まさにその 【ビヨンド】の状態になるようにトレーニングするためのものでした。

では、どのようにすれば 【ビヨンド】の状態になるのでしょうか。

いくつかの手法を組み合わせる必要がありますが、ここでは一つだけご紹介しましょう。

それは私が 【極限法】 と呼んでいる方法です。

「すべてが解決し、すべてが可能としたらどうなるか」と徹底的に頭の中でシミレーションする方法です。

カードの支払いに困っているのでしたら、「カードの支払い問題が解決し、それ以上のことが可能だとしたら、自分はどうなっているだろうか」と考えるのです。

そうすると、お金が余るほどあり、もはやクレジットカードも持つ必要もない状態であること見えてきます。

さらに、返済という概念がなくなり、逆にどんなものでも買えることが分かります。

そしてどんなものでも買えると考えていけば、カード会社すら買える、ということに気付くのです。

そこまでいってようやく、これまで自分を縛り付けていた思考の枠から出られるのです。

思考の外、【ビヨンド】の状態になれば、これまで難しいと思っていた問題が小さくなっていくことに気付きます。

あなた自身を振り返ってみてください。

あなたはこれまで、多くの問題を解決してきたはずです。

問題を解決できる今のあなたから見れば、過去のあなたか抱えていた問題はとても些細なことだったことが分かるでしょう。

子供の頃に大きな問題だと感じていたことが、今では苦もなくできているとするならば、今のあなたには過去の問題は小さく見えているはずです。

過去のあなたからすれば、今のあなたは【ビヨンド】の状態にあるのです。

逆に、今のあたなから、問題を解決した未来のあなたの心の状態を先取りすることで、今のあなたの問題を解決できるようになります。

【ビヨンド】の状態ではなく、【思考の枠を超えない思考】で、いくら未来を考えたところで、必ず現在のあなたの状態に引き戻され、目の前の問題はいつまでたってもあなたの目の前にあるのです。

理解できましたか?

次回、さらに具体的な事例で、この【ビヨンド】の状態とは何かをお伝えします。

 

鈴木領一拝

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この記事を書いた人

思考力研究所所長、ビジネス・コーチ、ビジネスプロデューサー、一般社団法人「日本経営コーチ協会」アドバイザー
著書:100の結果を引き寄せる1%アクション他多数

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