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「思えば叶う」の欺瞞

こんにちは、すずりょうこと、鈴木領一です。

昨日までの寒さとは一転、今日は小春日和ですね。

座る側から、話す側へ  現状を変えるヒント

先日、東京にて創業スクールの講師を務めさせていただきました。

参加者は起業志望、もしくは新規事業を考えていらっしゃる経営者の方々でした。

今から15年ほど前、私はまだサラリーマンで、起業を目指して著名コンサルタントが運営する「ビジネススクール」に通っていました。

当時は受講生として椅子に座って講師の話を聞く立場でしたが、今では壇上から教える立場になっています。

なぜそうなったかを振り返れば、ビジネススクールに通っていた時の痛切な思いがあったように思います。

ある日、ビジネススクールで有名な起業家が講演するということで、私は最前列の席を確保し、講師を待っていました。

登場したのは、某有名なコーヒーチェーンで成功した若き経営者でした。

その方が話を始めてから、私は座っていることが我慢できなくなったのです。

話がつまらなかったからではありません。

なぜ私が座る側にいて、なぜ彼が話す側にいるのか、ということに耐えられなかったのです。

講師の彼と私は、わずかな年齢の差しかありませんでした。

なのに、彼は話す側にいて、私は彼の話を聞きながらメモを取っている。

「俺は話す側にいなければいけない男なのに!!」

と、強烈に思い、恥ずかしくて、悔しくてたまらなかったのです。

その思いが、結果的に私を話す側の人間にさせてくれたと思います。

しかし、その当時、座る側にいてメモを取りながら感心してた受講者たちは、今でも座る側にいて、今でも勉強と称して「起業準備」をしています。

これが、本当に行動する人と、そうでない人を分ける決定的な考えの違いなのです。

自己啓発難民を量産する「思えば叶う」の欺瞞

さて、昨日、ビジネスジャーナルで私の最新連載記事が掲載され、各方面で話題になっています。

自己啓発難民を量産する「思えば叶う」の欺瞞 嘘まみれの成功者達の物語、ノウハウの毒
http://biz-journal.jp/2014/11/post_7471.html

タイトルは編集部の方が付けたのですが、かなり過激なタイトルですよね(笑)

でも、言いたいことは同じです。

私はかつて自己啓発業界のど真ん中にいて、しかもアメリカ「サクセスマガジン社」と共同で自己啓発プログラムも開発したことがある者です。

私だからいえる「ぶっちゃけ話」もあるのです。

アメリカから輸入された自己啓発ノウハウには、あまりにも強引なものがあります。

その代表例が、「思考は現実化する」的なノウハウです。

もちろん、この考えを全否定はしませんが、あまりにもこの考えが行きすぎて、夢を持つだけで大丈夫、というフワフワした考え方が蔓延するようになりました。

夢はもちろん大事ですが、行動もしないような夢をいくつ持ったところで、結局、夢がない人と同じです。

夢は叶えてこそ夢であり、行動してこそ夢なのです。

しかし、なぜか行動も何もせずに、頭の中で夢を描き、言葉を唱えているだけで夢が実現すると妄想を頂く人が増えています。

なぜ、そのような状況になったのか、「夢を持てば大丈夫」的な考えがなぜ蔓延したのかということを、今回の記事に書かせていただきました。

では具体的にどうすれば良いのか。

記事に書かせていただいていますが、その答えが1%アクションです。

成功した人は、夢を見つける前に、1%アクションをしているのです。

目の前の大好きなことに没頭し、行動につぐ行動を繰り返しているうちに、夢を発見したのです。

宝探しのように、大地を掘って掘って掘りまくって、ようやくその宝が何かを発見するかのように。

行動ファーストで、夢は次に見つかるものなのです。

私は成功者への取材をさせていただく時に、必ず聞く質問があります。

それが、

「今の状況を、最初から夢見ていましたか?」

です。

正直な成功者の多くが、「最初から分からなかった」と答えてます。

目の前のことに没頭しているうちに、自分の夢が見つかり、行き先を見つけたと。

しかし、かっこつけたい成功者ほど「最初から分かっていた」という嘘をつくのです。

このような嘘に、本当に多くの人が惑わされています。

あなたも成功者が語る言葉を鵜呑みにすることなく、自分の頭で考えて行動するようにしてください。

行動を促すための方法の一つとして、今週末(2014年11月29日・土)の1%アクションセミナーでは、「シーディング」という手法をお伝えします。
https://suzuryou.com/?p=1159

今回は受講者のみにお伝えする秘技となりますので、ここでは簡潔に説明します。

これまでの常識では、行動の前に意思がある、というが絶対的な法則でした。

しかし、最新の科学が解き明かした事実は、私たちの常識を覆してしまいました。

行動の前には、意思がない、という事実です。

意思よりも前に、行動が先にあり、その後に意思が生まれるという事実です。

たとえば、イチローを例にあげましょう。

イチローは、他のバッターではとても打てそうにもな球でも、芸術的に打つことができます。

しかし大リーグの投手が投げた球がバッターの目の前に届くのはわずかコンマ数秒の世界であり、それを目で認識して筋肉を動かすには短すぎる、のです。

つまり、イチローは(他のバッターも同様)、考えずにバットを動かし、無意識に打っているだけなのです。

しかし、試合後のインタビューでは、「あの球は狙ったとおりに打てました」と答えています。

まるで「意思」の後にバットを動かしたように。

それがただの「錯覚」であることが、最新の脳科学で分かってきたのです。

つまり、後付けで言っているだけだと。

これは野球以外でも同じです。

私たちの行動の多くが、後付けで「○○と考えたから行動した」と意味づけしているだけで、実は何も考えることなく、行動していていることがほとんどなのです。

私はこれを「フレーム」として説明しましたが、まだ多くの人がその真意を理解できないままでいるようです。

ここまでの話を聞くと、

「ははあーん、潜在意識を使うということだな」

と思う人もいますが、正確には違います。

と思う人もいますが、正確には違います。

世の中の多くの自己啓発ノウハウが、潜在意識を自分の召使いのように使う方法を伝えていますが、そんなことは不可能です。

潜在意識はあなたの召使いではありません。

潜在意識は、意思の源であり、広大な畑のようなものです。

そこには人知を超えた情報ネットワークがあり、DNAからの発露もあります。

そこを上手に育ていることが、自分の意思をはぐくむための重要であり、その方法が「シーディング」なのです。

今回のセミナーでは、その方法と、拙著ではカットされた非公開の話をさせていただきます。(懇親会では、さらに裏セミナーとして秘密の暴露をします)

東京渋谷で行いますが、遠方でお越しになれない方は、CD受講制度もありますので是非、そちらでご受講ください。

ただ一つ約束をしてください。

私が「秘密ですよ」と言ったことは、絶対に、他人に話さないでください。

私が消されてしまいますので(笑)

では、セミナー、もしくはCDでお会いできますのを楽しみしています。

2014年11月29日(土) 1%アクションセミナーのご案内
https://suzuryou.com/?p=1159

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この記事を書いた人

思考力研究所所長、ビジネス・コーチ、ビジネスプロデューサー、一般社団法人「日本経営コーチ協会」アドバイザー
著書:100の結果を引き寄せる1%アクション他多数

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