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成功者の嘘と迷信

今日は岡山で行われる講演会のご案内と、その講演内容に関連するお話をいたします。「成功者の本当の話」(成功者の嘘と迷信)です。

11月28日(金)14時~ 岡山国際交流センターで講演を行います。
http://www.hiramatsu.gr.jp/files/WS_in_okayama_140930.pdf

この講演では、「私が取材した成功者の本当の話」というテーマでお話をさせていただく予定です。

この内容は、来る2014年11月29日(土)の1%アクションセミナーでも触れさせていただきます。
https://suzuryou.com/?p=1159

今日はちょっとだけ、そのさわりをお伝えします

私はこれまで多くのいわゆる「成功者」と直接お会いし、その成功の秘密を取材してきました。

上場企業の創業者もいれば、世界的な著名人もいました。
世間的には無名でも、卓越した結果を出し、誰からも尊敬されている人もいました。

なぜ彼らが成功したのか?

当初は、いわゆる「成功哲学」のように、成功をイメージして、その通りに「思考が現実化」したのかと思っていましたが、現実は大きく違いました。

最初から成功をイメージしてその通りになった、という人は少数派で、多くの成功者が、【想定外】に成功していたのです。

その事実を知って、私はビジネスで成功するための常識をリセットし、再度成功のプロセスを研究しなおす必要がありました。

その過程で、パナソニック創業者である松下幸之助氏の愛弟子の方や、京セラの稲盛和夫氏などのお話を直接機会があり、その時に重要なヒントを得たのです。

いわゆる「成功哲学」よりも遙か以前に重要なことがある、ということが明確に分かりました。

そして、成功に関するいくつかの『迷信』が、多くの人を苦しめている、ということにも気づきました。

成功者はお金持ちになることを目指していた、という迷信

多くの人を苦しめている『迷信』の一つが、お金に関する迷信です。

いわゆる成功哲学では、「お金持ちになること」を目標にすることを暗に勧めています。

お金持ち=成功者、という価値観がそこにあり、ほとんど多くの人がそのように考えているはずです。

その結果、成功者になるとは、お金持ちになることを目指すことを意味するようになり、お金をどれだけ獲得したかが成功のモノサシとなっていきます。

最近の心理学の研究では、人はお金でモチベーションを上げようとすると、逆にモチベーションが下がってしまう、ということが分かってます。

例えば、職場で「この仕事を達成したら給料を倍にする」と言われた場合、最初はモチベーションが上がっていきますが、これをやり過ぎると逆効果となり、モチベーションが下がっていく、というのです。

これは自分で目標を設定したときも同じです。

「○○年までに年収を○○にする」という目標は、次第にモチベーションを低下させ、ストレスを生み始めます。

お金を目標にしても長続きしない。つまり、お金持ちになることを目標にしても長続きはしないのです。

成功者のほとんどが、お金持ちになることを目標にはしていませんでした。

逆にお金持ちになることを目標にしていた人の多くが、それが実現した後に堕落して没落していきました。

成功者は頭に描いたとおりの夢を現実化してる、という迷信

「思考は現実化する」という言葉に代表されるように、成功した人は「夢を頭に描き、それを現実化したのだ」という考えがあります。

私に言わせれば、それも迷信です。

いわゆる成功者という人のほとんどが、現在の成功を予測していませんでした。

想定外の出来事や、想定外の出会いなどが重なり合い、時の運にも乗ることで成功している人がほとんどだったのです。

ではなぜ、「思考は現実化する」という考えを信じている人が多いのでしょうか。

それは、成功者の嘘の話を信じているからです。

これについて詳しく記事に書きましたので、近日中にビジネスジャーナル上で掲載されますので、楽しみにしてください。

要は、成功した人は、後で辻褄が合うように“話を作っている”、ということです。

これは成功した人だけの話ではなく、ほとんどの人がそうなります。

この現象は「後知恵バイアス」という心理反応で、人は起こった結果から都合の良いストーリーを作ろうとする性質があるのです。

だから、成功した後に、「私は最初からこうなることを予想していた」という話に、いつの間にか置き換わり、イメージすると実現するという短絡的な話になってしまうのです。

成功した人は、コネクティング・ザ・ドッツと、シーディングの達人

では一体何が成功者を成功者たらしめているのでしょうか?

そのヒントの一つが、「コネクティング・ザ・ドッツ」です。

「コネクティング・ザ・ドッツ」は、拙著でも書かせていただいたように、アップル創業者のスティーブ・ジョブズの言葉に出てくるフレーズです。

全く関係ない点と点を結んで、そこに意味を生じさせ、新しいものを生み出すことです。

人との出会い、情報との出会い、など、無関係に思える点と点に意味を持たせる能力が優れているのです。

ある成功者は、全く業種の違うビジネスの人との出会いを上手に結びつけ、全く新しいビジネスを作り出していました。

またある成功者は、異なる情報からアイデアを生み出していました。

異なる点と点、異なる経験と経験、異なる人と人から新しい意味を生み出す。

これが成功している人達の共通点です。

さらに、彼らが無意識にしていることがあります。

それは、「シーディング」です。

この「シーディング」は、私が命名した新しい概念であり、私がこれまで研究してきた結果導き出した事実です。

シーディングに関しては、29日のセミナーで詳しく解説いたしますが、拙著に登場するMTMの概念を応用した、「実現するための考え方」のを育む手法です。

シーディングは簡単な実験で、すぐに「思考が現実するような状態になる」ことが分かります。

「状態になる」というところがポイントです。

シーディングを繰り返し行うと、とても不可能と思えたことが「実現しそうな気」になるようになり、無意識に心がその準備を始めるのです。

分かってしまうと余りにも単純ですが、その単純なことをやらないのが普通の人だということも分かるでしょう。

このシーディングについては、来年発売予定の書籍にも一部触れる予定ですので楽しみにしてください。

そして、1%アクションが、決定的な差を生み出す、というのは言うまでもありません。

1%アクションが平凡な現実に「ゆらぎ」を与え、現実を変えてしまうのです。

これについては、また別の機会でお話しいたします。

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この記事を書いた人

思考力研究所所長、ビジネス・コーチ、ビジネスプロデューサー、一般社団法人「日本経営コーチ協会」アドバイザー
著書:100の結果を引き寄せる1%アクション他多数

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