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書籍:「 脱 バカシステム!」~想像以上の結果を出し続けるメソッド

この本について

(このページの下部で、本書籍の「はじめに」および「目次」を期間限定で全文無料公開しています。)

刊行記念・著者特別インタビュー(2018年5月公開)はこちら

私たちの思考をがんじがらめにする“常識”という既成概念=「バカシステム」から抜け出し、自由な思考で、想像もしなかった未来=「ビヨンド」を手にするための本です。

本の執筆は数年前から取り掛かりましたが、その間に様々なことがあり、ようやく刊行することができました。

この本の中には、これまで皆さんにお伝えていなかった、ある「秘密」も書かせていただきました…

あなたには、あなたの「想像を超える」力が潜んでいます。

それは、あなたが信じている常識(バカシステムの呪縛)から抜け出すことが必要です。

「バカシステム」からどのように離脱するのか。その方法を、この本の中から見つけてください。

鈴木領一(すずりょう)

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すずりょう 鈴木領一

「脱 バカシステム!」はじめに

あなたは「死へつながる黒いトンネル」を見たことがありますか?

私は25歳のころ、無知なまま独立、起業したことで、生きることに行き詰まってしまったことがありました。多額の借金を抱え、住んでいたマンションは電気が止まり、ガスが止まり、最後には水道が止まりました。

絶望のどん底にいる私の目の前に、突如として小さな黒いトンネルが現れました。何度も目をこすってみましたが、確かに黒いトンネルは目の前にあります。最初はテニスボールほどの大きさでしたが、次第に大きくなり、最後には私をすっぽり覆うほどの大きさになりました(今振り返れば、私はお金がなく栄養不足にもなっていたため、おそらく幻覚を見たのでしょう)

暗闇の中に一人放り出された私は、「ああ、これで死んでいくのだな」と、薄れいく意識の中で覚悟を決めたように思います。夏なのに鳥肌が立ち、身体が冷えていくのがわかりました。不思議なことに死に対する恐怖はなく、もしそこがビルの屋上だったなら、散歩をするかのように足を踏み出し、飛び降りていたことでしょう。

そのとき、唐突に、私の頭に一つの言葉が浮かびました。

「失ったものを数えるな。得たものを数えよ」

なぜその言葉が浮かんだのかはわかりません。しかし、この言葉が私を我に返らせてくれ、気づけば暗闇は消え去っていました。そして気づいたのです。何もかも失い、人生に行き詰まってしまった私ですが、自分の命だけは失っていないことに。

こうしてようやく生きる気力を取り戻した私でしたが、しばらくしてそれまでとは全く違う、奇跡のようなことが起き始めました。

テレビに出る、本を出す、雑誌に連載を持つ、コンサルタントになる、コーチになる、何億円ものビジネスに関わる、日本国民全員が知るような企画に携わる……。こうした〝想像を超えた現実〟が次々と実現していったのです。

とても同じ人間の身に起きたこととは思えませんでした。

こうした出来事は、私が発見した〝ある事実〟により起きました。この本では、その〝ある事実〟をお伝えします。

今あなたが、同年代の人たちが自分よりも秀でているように感じ、「もっと努力をしていればよかった」と後悔していたとしても。

今あなたが、自分のやりたいことを見出せず、「社会には私に当てはまるような仕事はない」と絶望していたとしても。

今あなたが、自分の人生を振り返り、「なんでこんな人生になったのだろう。もう何もかも手遅れだ」と嘆いていたとしても。

本書で説く考え方や方法を知れば、必ず解決し、想像を超えた結果を自分のものにすることができます。

* * *

私はこれまで25年にわたって、いわゆる自己啓発といわれる分野を研究し、実践してきました。アメリカで120年の歴史があるSUCCESS誌と共同で、世界トップクラスの自己啓発メソッドの開発に携わり、一万人を超す人々にそのメソッドを伝えてきました。また、いわゆる成功者と称される人たちへの取材を行い、多くのメディアで彼らのサクセスストーリーを紹介してきました。

自己啓発にはさまざまなメソッドがありますが、私はその中でも、絶対的なメソッドとして語られてきた「明確な夢・目標を強く心に描けば必ず実現する」という成功法則を固く信じてきました。「この法則から逸脱すると成功から遠ざかる」というのは、疑いの余地のない、私の信念でした。

しかし、どんなに熱心にメソッドを伝えても、夢や目標を実現できない人もいました。おかしいな。なぜだろうか。疑いを持ち、いろいろと調べていくうちに重大な事実を知るに至りました。

それは、世の中に出回っている成功譚のうち「なぜ、成功できたのか」という成功の理由にあたる部分は、ほとんどが正確ではなかったということです。世界に広く伝わる成功メソッドも、サクセスストーリーも、その多くが嘘だったのです。

この事実に最も衝撃を受けたのは、ほかならぬ私自身でした。

実は、実際に成功した人の中で、最初から「明確な夢・目標」を持っていた人は極めて少数でした。「明確な夢・目標を持て」という間違った教えは、夢や目標を持てずに悩む多くの人を苦しめるだけで、成功へのステップではなかったのです。この事実から私は、「明確な夢・目標」を持たずに成功する方法こそ、本来の無理のない成功法則ではないかと考えるようになったのです。

その仮説を検証するため、実に年の歳月をかけて研究を重ね、一つの決定的な手法にたどり着きました。それが本書で初公開する「Xメソッド」です。

「はっきりとした夢や明確な目標がない自分は、成功できない」と悩んでいる人にこそ、本書を読み、「Xメソッド」を実践してほしいと願っています。そして、あなたらしい成功をつかんでほしいのです。

実は、多くの成功者の成功プロセスには「想像もしないこと」が起きています。

例えば、いまや世界的ブランド「パナソニック」の生みの親である松下幸之助氏も、想像もしていなかった未来を引き寄せた人物です。

彼は、最初から「電気メーカーとして成功する」という明確な夢や目標を持っていたわけではありませんでした。電気会社の社員だった若き松下氏は、自分が提案したアイデアが上司に受け入れられず、悶々とした毎日を送っていました。そこで妻・むめのに相談します。

「仕事が面白くない。会社を辞めて独立したい。俺はおしるこが好きだから、おしるこ屋をやろうと思う」

妻は猛反対します。

「私はおしるこ屋なんて水商売は嫌です。おしるこ屋の女将なんてできません」

妻の説得に考えを変えた松下氏は、電気器具の製造販売を行う松下電気器具製作所を創業しました。その会社が、後に「世界のパナソニック」となっていったのです。

もし妻の反対がなければ、松下氏は「おしるこ屋」の主人として一生を終えたかもしれません。松下氏も、未来が全く別の方向へと動き出し、「想像を超えた未来」を実現した人物だったのです。

これは何も特別なことではありません。成功者の多くが、具体的な夢や目標を持たずに「想像もしなかった未来」を実現しています。

「自分の成功自体が想像を超えたものだ」という人もいれば、「成功への過程で想像もしないことが起きた」という人もいます。いずれにせよ、「想像もしないこと」が起こることに変わりはありません。夢・目標や自分が本当にやりたかったことは、実はその結果を手にしたときに振り返ってみて初めてわかることなのです。

貸レコード店のアルバイトから、浜崎あゆみなど有名アーティストが所属する大手レコード会社「エイベックス」の創業者となった松浦勝人氏は、「私は一度も明確にレコード会社をやりたいと思ったことはない。目の前の面白いことや楽しいことをやりながら、一歩一歩階段を上がっているうちに、いつの間にか今の位置に来ていた」と語っています。松浦氏も、想像を超えた現実を手にしていたのです。

この「Xメソッド」を実践するためには、まず、あなたの中にある既成概念を壊し、新たな概念と思考法をインプットしなければなりません。本書は、あなたの脳を初期化し、再起動させ、人生を変えてしまう思考法がインプットされるように、綿密にそして強力にプログラム化されています。各章にはそれぞれに役割があり、あなたの脳を書き換えるステップとなっています。ここで、各章の役割を案内しておきましょう。本書を活用するためのナビゲーションとして参考にしてください。

第1章 「夢がないと成功できない」は嘘

この章は、あなたが信じている世界の秘密を暴露し、あなたをがんじがらめにしてきた「常識・既成概念」という悪魔を振り払います。多くの人が信じている成功法則ですら、真実ではありません。この社会がいかにバカげた仕組み=「バカシステム」で作られているのかを明らかにします。

第2章 バカシステムから脱出して自由になる方法

この章では、バカシステムから脱出するための具体的な方法をお教えします。さらに「精神のワールド」という概念を用い、運が変わるメカニズムを明らかにします。

バカシステムを理解し、これまで自分が生きてきた世界が映画のように作り話で覆い隠されていたことがわかったあなたは、この章を読むことで、まるで映画館を歩いて出ていくように、あなたを縛っていた世界から離脱することができます。

まずはバカシステムから脱出すること。それがすべてのスタートなのです。

第3章 「想像できない未来」を引き寄せるXメソッド

この章では、本書の核心的な技術である「Xメソッド」をご紹介します。バカシステムから脱出したあなたの脳に、全く新しい概念と思考法を強烈にインプットします。「Xメソッド」は、明確な目標や夢を持たなくても、想像を超える成果を引き寄せ、結果的に、自分が望んでいた人生を手に入れるという、これまで成功法則として紹介されていたアプローチとは全く逆の画期的手法です。

さらに、「Xメソッド」を見える化させたツール、「ヘキサツール」も初公開します。

第4章 「ひらめき」をフックに行動する

この章では、Xメソッドによって明らかになった方向に向かって、どのように行動するかを学びます。さらに行動に関するさまざまな知識も紹介しましょう。あなたが生きている世界では、あなたが行動しない限り何も起こりません。この章で紹介する「否定力」によって、あなたを自然に行動へと駆り立てます。

第5章 行動は1%ずつで構わない

この章では、あなたの行動を後押しする「1%アクション」を紹介します。そして「、Xメソッド」によって最終的に訪れる「成功の分岐点」を乗り越える方法をお伝えします。わずか1%の努力を続けるだけで、あなたの人生に想像を超えた変化をもたらすのです。

さあ、心の準備は整いましたか。あなたを想像もしない未来へと導く、究極の方法を紹介しましょう。

「脱 バカシステム!」目次

  • はじめに
  • 第1章 「夢がないと成功できない」は嘘
    • 誰の頭にも存在する「バカシステム」
    • 自己啓発メソッドのデタラメ
    • 成功は謎のブランクの先にある
  • 第2章 バカシステムから脱出して自由になる方法
    • あなたは「あなたの世界の解釈にふさわしい自分」になっている
    • 自由な精神のワールドを手に入れよう
    • 全部嘘だと疑う「全部嘘法」
    • 答えは複数あると考える「1対Nの思考」
    • 一つ上の抽象度で考える「メタ思考」
    • 言葉の定義を変える「定義の転換」
    • バカシステムからの脱出
    • ビヨンドとは、新しい精神のワールド
  • 第3章 「想像できない未来」を引き寄せるXメソッド
    • 明確な夢や目標がなくても成功できる方法、Xメソッド
    • 成功パターンをメソッド化
    • 余白を埋めようとする脳の機能を活用
  • 第4章 「ひらめき」をフックに行動する
    • ヘキサツールで特に大切なのは「心構え」
    • 情報をふるい分ける=ひらめく脳のメカニズム
    • 行動によって次の扉が開く
    • 行動できない理由
    • 「やる・やらない」を決断しないと行動できない
    • 決断に至るには「否定」が不可欠
    • 「現状否定」はするが「自己否定」は不要
    • 自己変革のマトリクスを使って自分の意識を「成長」に向ける
    • 否定力を身につける「否定プレイ」
    • 「心構え」と「否定力」を駆使して行動
  • 第5章 行動は1%ずつで構わない
    • 行動することで人は変わる
    • 大学を中退、上京で大きく変わった
    • 行動を変え、心が変わると思考のフレームも変わる
    • 行動は1%でいい
    • 想像できない出来事の前にやってくる障害
    • 「想像もしない失敗」は飛躍のためのテスト
    • 「しびれを切らす」も大きな障害に
    • キーパーソンがもたらす運
    • インポシブルエリアに成功のヒント
    • インポシブルエリアに果敢に挑戦
    • 出会いたい人リストでインポシブルエリアに革命を
    • あなたにとって成功とは
    • あとがき