バレンタインデーに異変 男性に「無関心」広がる不思議 女性の購入予算2割増なのに…

※本原稿は、Business Journal2015年2月13日号に掲載されました。

毎年この時期になるとソワソワする人も多くなるだろう。そう2月14日、バレンタインデーである。男性は「今年はもらえるかな」と心配し、女性は「誰にあげようかな」と気を使う。毎年恒例とはいえ、男女のいろんな駆け引きもあり、楽しい行事の一つである。

バレンタインデーに「好きな人にチョコレートを贈る」という習慣は日本独特のものであり、1970年代に菓子メーカーが始めたというのが有力な説である。日本経済が右肩上がりだった高度経済成長の勢いに乗って、バレンタインデーの習慣はあっという間に日本全国に定着した。バレンタインデーは日本の経済成長のシンボルのひとつといえるかもしれない。

しかしデフレ不況が続いたここ20年の間、バレンタインデーに贈られるチョコレートの量は、ほぼ横ばいだったといわれる。バレンタインチョコは、日本経済の行き先を占う重要な指標なのだ。では、現在の景況感はどうだろうか。

インターネット調査会社マクロミル社が定点観測している「MACROMILL WEEKLY INDEX」のデータから、「景気」をみてみよう。今後の景況感(2~3カ月後の身の回りの景気)は、昨年の8月第3週以来5カ月ぶりの高水準となっている。これはバレンタインデーも期待できそうだ。

さらにマクロミルが全国の20歳~49歳の社会人(男女500名ずつ計1000名)を対象に実施したアンケート調査「働く男女の~バレンタイン実態調査2015」(調査実施日:1月13日)の結果をみてみよう。

男性にとってうれしい結果が出ている。女性のチョコ購入率は81%で、チョコ購入予定者の平均予算は「4986円」。なんと2年前より831円もアップしているのだ。景気が良くなり、チョコの購入意欲も増しているということか。

しかし女性にとっては、ちょっと複雑のようである。予算ランキングでは、「仕事の義理チョコ」が1位で、2位が「自分へのご褒美チョコ」、3位になってやっと「本命チョコ」となっている。仕事の義理チョコが本命チョコよりも400円近く高く、いかに仕事での気遣いが大変かを物語っているといえる。

男性に広がる無関心

さらに、この調査の中で最も注目すべき質問は次の質問である。

「あなたにとってバレンタインはどんな日ですか?」

この質問に対する回答で、女性で最も多かった回答は「日頃の感謝の気持ちを伝える日」となっている。バレンタインは告白の日ではなく、感謝を伝える日になりつつあることがわかる。

一方、驚くのが男性の回答である。男性で最も多かった回答は、「普段と変わらない日」なのだ。草食男子が増えたからといえるかもしれないが、そもそもこのような感覚だから「今年もチョコもらえなかったし、普段と変わらないな」と言ってしまう現実があるのではないだろうか。

そういう筆者も長年「あなたは鈍感」と言われ続けているので他人のことは言えないが、ともあれ、男性諸君、今年は女性からの「感謝の気持ち」を受け取れるように、共に精進していこうではないか。

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